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ここでは、<調和>で聴くとより楽しめるCDを紹介します。
クラシックやジャズといった定番のものから、<調和>で聴くとまた違った楽しみかたのできる意外なものまで。
(このコーナーは不定期で更新されます。一番上が最新のオススメです。)
タイトル | アーティスト名 | オススメの理由 |
---|---|---|
フジ子・ヘミングの奇蹟〜リスト&ショパン名曲集 [ビクターエンタテイメント] |
フジ子・ヘミング | 説明不要の「魂のピアニスト」フジ子・ヘミングが最も得意とすると言われているリストとショパンの名曲を集めた1枚。 筆者の好きな曲が何曲も入っているので、どのオーディオ機器で聴いても楽しめると思っていたが、<調和>以外のオーディオ機器だとアマチュアの発表会のレベルに聴こえてしまい、不覚にもまた眠気が…。 気を取り直して<調和>で再生。 とたんに、フジ子の繊細なタッチや強弱が甦ってくる。1曲目の「ラ・カンパネラ」からして、こんなにスタッカートがきいていたのかと思えるほどだ。 あの少し丸くやわらかい手指が奏でる力強い旋律からは、このときのフジ子の心情さえもが見えるようである。 他の楽器やヴォーカルにも言えることだが、<調和>は生音(マイクを通さない音)が活きており、フジ子のピアノはそれが特に顕著に現れていると言える。ぜひ<調和>で聴いていただきたい1枚だ。 |
BEAUTY AND THE BEAT!(ビューティ・アンド・ザ・ビート) [東芝EMI] |
Peggy Lee (ペギー・リー) |
クラリネット奏者にして、スウィングというジャンルを確立させたジャズの大御所 ベニー・グッドマンに見出されたペギー・リーの名盤とも言える本作。 まず<調和>以外のオーディオ機器で再生したところ、ブラシ(主にジャズで使われる、針金を束ねたような感じのドラムスティック)のシャカシャカする音がやたら耳障りで、ベースも重低音がムダに主張している。ヴォーカルよりも、シャカシャカ音と重低音がメインになってしまい、別にペギー・リーでなくても良い感じである。 イマドキのオーディオ機器は、やたら重低音を強調するものが多いが、本来ジャズの生演奏ではそれほど重低音ばかり強調されているわけではない。 その点、<調和>はそういったことを良くわかってつくられている。 耳障りだったシャカシャカ音も見事にヴォーカルを引き立てる音に変わり、本来の音に近いベース音もそれに深みを与えるものとなっていて、非常にバランスが良い。 ペギー・リー独特のウィスパーヴォイスも、<調和>では1つ1つがはっきり聴こえるので耳に心地良い。 サラ・ヴォーンの「ラヴァーズ・コンチェルト」の項でも書いたが、このCDも最高の「ながら聴き」向きと言えるかもしれない。天気のいい日に聴くと、家事や仕事が楽しくなりそうな1枚である。 |
富岳百景(ふがくひゃっけい) 響天動地(きょうてんどうち) [ビクターエンタテイメント] |
鬼太鼓座(おんでこざ) | 創作和太鼓集団「鬼太鼓座」。 普段ポップな曲を聴いている筆者には縁のない世界だと思っていたが、<調和>で聴くと、前から聴いていたかのように耳に馴染んでしまうから不思議である。 録音状態が良いのか、聴き手(筆者)と楽器との距離感がリアルに伝わってきて、家にいながらにして、ホールにいるような気にさせられる。また、笛の音が非常に美しく、ホール全体に響き渡っているようなライブ感がある。聴覚のみからの情報なのに、視覚までもが刺激され、演奏している画が見えるような錯覚を起してしまうほどである。 しかも、聴き進めていくうちに、客席ではなく奏者の位置で楽器を見ている気がしてくる。<調和>では、和太鼓の皮のたわみまでもが音に現れているので、ただの臨場感ではなく、まるで自分が演奏しているような「奏者の目」の映像が浮かんでくるのだ。 ちなみに、<調和>以外のオーディオ機器で聴いてみたところ、太鼓も笛もまったく響かず、<調和>ではあれだけ鮮明に聴こえていたリム(皮を胴に固定するための輪の部分)を叩く音もほとんど聴こえず、このCDの良さがまったく伝わってこなかった。オーディオ1つでこうも違うとは! こういうCDは、ある程度大きな音で聴いていただきたいところだが、住宅事情でそうそう大音量で聴けない場合もあるだろう。 ところが、<調和>ならば音量を絞っても音の質が落ちず、リムの音も鮮明に聴こえるので、ご近所に配慮しつつ楽しむことができる。 |